【重要】終身雇用の崩壊は医療従事者にとって大問題

こんにちは。シンすけです。

 

今日は、医療従事者は終身雇用の限界がくると、1番影響を受ける可能性がある。というテーマでお伝えします。

 

コレを読み終わるころには、これから医療従事者はどうしていくべきか?がわかりますよ。

 

さて先日、トヨタの豊田社長も13日の日本自動車工業会の会長会見で

 

「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」

 

と、発言しましたね。経団連の中西会長に続き、大きな話題となっています。

 

この発言に対して医療従事者は、今後のことをどうすべきか?考えていかないといけません。

 

もしかしたら「医療の分野は関係ない!」って思っている人もいるかもしれませんが、それは大間違いです。

 

本日のテーマ

・医療従事者に「関係ない話」ではない
・これからの医療従事者が考えないといけないこと
・まとめ

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医療従事者に「関係ない話」ではない

 

もし、これを読んでいる医療従事者で終身雇用の終わりなんて「関係ない」って思っている人がいるなら、それは大問題です。

 

ちょっと、考えてみてください。医療従事者の職場環境を・・。「サービス残業」「委員会・カンファレンス・勉強会の休日無銭出勤」「有給休暇の未取得」

 

ちょっと上げただけでも、非常に問題な環境だと思いませんか?そう、ブラック企業を通り越して「ダーク企業」です。ぼくも、ここら辺の不満は本当に多くありました。

 

そんなダークな環境が、「終身雇用の終了」にともない、さらに悪化することが予想できるわけです。

 

なぜ、環境が悪化するのか?

医療従事者の職場環境が悪化する、いちばんの理由に「医療職員の増加」が考えられます。

 

例えば、ぼくが持っている看護師の資格。国家試験での合格率は、毎年約90%です。

 

2010年の看護師の合格者数は47,340人に対して

 

2019年は、56,767人です。合格者の人数が、たった10年で約1万人も増えてるんですね。

 

理学療法士に至っては2008年で6,924人→2019年で10,809人

 

作業療法士は、2008年で4,235人→2019年で4,531人の合格者数となっています。

 

これを見てもらったらわかるように、多少のムラはあるものの単純に増えているんです。受験者ではなくて合格者が。

 

看護師の90%合格が続くなら、受ける人数が増えれば増えるほど合格者が増加し続けるということが予想できると思います。

 

この現状から医療者が考えないといけないこと

先ほども言いましたが、簡単にいうと「終身雇用が終わる=安定が終わる」ということです。

 

まだまだ、日本では「安定の仕事」を求めている人が非常に多くいます。そうなってくると、まず先に思いつくのが「医療の資格」となるわけです。

 

看護師なんかは特に影響大です。看護師の養成所(准看護師学校など)は定員割れしたり閉校になったりしていますが、大学の学部はどんどんできています。

 

つまり、もっと受験者が増える可能性があります。

 

今では、工業系の大学でさえ定員割れを防ぐ目的で、看護科を入れたりしているもの現状としてあるわけです。

 

もし、終身雇用が終わり、突然クビになってしまったら・・。他の仕事を探すも見つからなかったら・・。安定している「医療の資格を取る」ということは可能性としては大きいです。

 

実は、ぼくが看護師をしていた時には、看護学生の指導者として関わっていました。准看護師の学生もいた事もあり、実習できたグループの中にほぼ100%の確率で30才代〜40才代の方がいました。

 

話を聞くと前職が「英会話講師」だったり「大手ショッピングモールの元主任」だったり「元救急隊員」だったり・・。想像以上にいろんな経歴の人がいたのです。

 

だいたいみなさん、職種が違ったりするので、「すごいですね。医療を目指すなんて。」と話しかけると、ほとんどの方が「安定してるのは大きいですよ。」って返事を返してきたのを覚えています。

 

5年前で、その現実を考えれば、これから先もそのような考えの人が増えるのは目に見えてわかります。

 

これからの医療従事者が考えないといけないこと

 

では、これからの医療従事者が考えないといけないことは何でしょうか?

 

大きく分けて2つあります。

 

1つ目:ダーク企業が「超ダーク企業」に変わることを想定する

資格を持った人が増えれば、ウハウハなのは病院や施設側です。入職希望者が勝手にくるのです。そりゃ、ウハウハでしょ。

※これからの病院や施設経営の悪化に関しても一緒に話すと複雑になるので、ここではあくまで入職者の増加について触れます。

 

つまり、辞めたければやめれば。続けたかったらサービス残業ごときで色々言わないでね。って状態です。

 

もちろん「再就職者?いりません!」です。新入社員と同じ給料ならいいけどどう?って状況になる可能性もあるわけです。

 

これは言い過ぎでは?って思う方もいるかもしれませんが、僕が言いたいことは、主導権を「経営側が持つ時代」がそこまできているってことです。

 

サービス残業が増えるのは当たりまえ。「えっ?有給・・?なら、辞めて」って雰囲気を出すでしょうね。あげれませんって言えないので、威圧です。今でもそんな感じありますよね。。

 

ちゃんと、休みでもカンファレンスや勉強会には参加してよ!ってなるでしょう。

 

要は、今よりも条件が悪くなるってことは覚悟しておかないといけません。そう、医療業界の「超ダーク企業時代の突入」です。

 

2つ目:医療以外も視野に入れておく

 

これは、いたってシンプルです。医療以外の仕事も考えるってことです。

 

これが出来るのは、今、医療の資格を持っている人の「特権」だと思っています。

 

今から、資格を取る人はこれから最低でも3年(准看護師や介護福祉士なら2年)かかります。しかし、すでに資格を持っている人は、医療分野と違う仕事をすることができるわけです。

 

もっというと、医療の資格という「安定」を持ちながら「医療以外の仕事をする準備」を進めることができます。

 

準備なので、副業になるわけもなく!着実に、安全に準備ができます。

 

実は「仕事の安定」は安定じゃない

 

ここで、ちょっとぼく自身の安定という考え方をお伝えするならば「安定=経験」だと思っています。

 

医療の現場にずっといるとわからないのですが、経験は積めば積むほど次の道を示してくれますし、仕事(ビジネス)を生むことができます。

 

ここら辺は、医療者はビジネスをする前にコレをすべき【看護師時代の給料も公開】 をお読みください。 

 

もっというと、安定した資格を持ちながらビジネスやマーケティングを学んでいると、これからの時代、本当に最強だなって思っています。

 

学んで実践するとわかるのですが、すぐには結果が出ません。つまり、収入が発生しません。

 

そうです。ダイレクトに副業だ!とはならないのです。だから、終身雇用が終わる前で「まだまだ安定している時」に医療従事者にはマーケティングを学んで、実践して【最強】になって欲しいんです。

 

実践し続けて、結果が出したら辞めるもよし「経験」として老後に活用するもよし!自由です。

 

まとめ

 

医療従事者は、「終身雇用の崩壊」に関心を持っておく必要があります。すでに崩壊はしていますが、その影響が出てきたからでは遅いです。

 

予想では、2025年問題ころから少しずつ「超ダーク時代」へ突入し始めると思います。

 

その前に、安定した仕事をしつつ「経験」という「安定」も確保していくことで「コレからの時代を生き抜く人」として最強に近づけます。

 

その経験を積むために「ビジネス」をする。もっというとその前に「マーケティング」を学んで実践していくことが大切です。

 

マーケティングを学び、ビジネスを形にしていくまでは時間がかかります。そのため、形になるまでは収入もほぼないため副業とは捉えにくいのです。(そもそも国は副業を押してますけどね)

 

その安定した医療の仕事をしながら、実践を続けていき形になってきたら、どういう道を選ぶか選択すればいいのです。

(簡単にいうと、この選択できる状態が「経験を積む=安定」の結果です。なんとなくイメージできたらOKです)

 

老後も、同じことです。そのまま仕事を定年して、その職場で再雇用してもらうだけの選択か?その時にいくつも選択肢を持っているか?それは、今のあなた次第です。

 

いまのうちにどうなりたいか?考えておくことが大切ですよ。

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ABOUTこの記事をかいた人

救急病棟看護師 日本抗加齢医学会認定指導士   毎年、救急患者を30,000人以上受け入れている救急病院で8年以上勤務。そこで40代〜50代の若くして亡くなるお母さんを数多く見てきた。残された子どもや、旦那さんが泣き叫んでいる姿を見ていく中で「この現状をどうにかしたい」と思い予防医学を学び始める。   現在では。日本加齢ストップメディカル協会を設立し、若くして亡くなる女性を「0」にするため日々、予防や健康についての話をしながら活動している。